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2004年レポート

第100回 「力」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

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第99回 「精神」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

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開催日時
平成16年9月17日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、水野、下山、大井、佐藤、望月

討議内容

今回は、大井さんが新たに参加してくれました。大井さんは、現在城西国際大学の4年生で、(株)ベルシステム24にも勤務されています。野球やサーフィンが趣味というスポーツ青年です。若々しい感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

今回は、「精神」と題して議論した。精神を議論する上で、忘れてはならないものに心がある。心と精神とは一体どこが違うのであろうか。心は、動物にもあるように思えるが、精神は人間とだけに係わったもののように思える。そして、心は「壊れる」という言葉とかかわりをもち、精神は「崩れる」という言葉との係わりが強いように、心は生来もっているものであるのに対して、精神は、人間の成長と共に育まれていくものであるようだ。要するに、精神は、生来もっている心を基盤として、その上に人間として新たに構築された心の世界であるということだ。

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第98回 「神道」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

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開催日時
平成16年9月17日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、水野、下山、大井、佐藤、望月

討議内容

今回は、大井さんが新たに参加してくれました。大井さんは、現在城西国際大学の4年生で、(株)ベルシステム24にも勤務されています。野球やサーフィンが趣味というスポーツ青年です。若々しい感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

今回は、「精神」と題して議論した。精神を議論する上で、忘れてはならないものに心がある。心と精神とは一体どこが違うのであろうか。心は、動物にもあるように思えるが、精神は人間とだけに係わったもののように思える。そして、心は「壊れる」という言葉とかかわりをもち、精神は「崩れる」という言葉との係わりが強いように、心は生来もっているものであるのに対して、精神は、人間の成長と共に育まれていくものであるようだ。要するに、精神は、生来もっている心を基盤として、その上に人間として新たに構築された心の世界であるということだ。

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開催日時
平成16年7月29日(木) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
塚田、下山、松本、望月

討議内容

今回は、「神」と題して議論した。神とは一体何だろうか。日本人は、八百万の神として、山、川、木、岩、太陽、月、といった自然を広く神として崇めてきた。それらに共通しているものは、日々の生活に密着していて、偉大なるものであるということであろうか。それらは、理屈ではなく、人間の直感がとらえた偉大なるものであり、多分、それらに対して、多くの人たちが共通に畏敬の念を抱いたのであろう。やがて、それらの畏敬の念は、人間に向けられ、人格神となってきた。

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第97回 「意志」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

つづきを読む

開催日時
平成16年9月17日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、水野、下山、大井、佐藤、望月

討議内容

今回は、大井さんが新たに参加してくれました。大井さんは、現在城西国際大学の4年生で、(株)ベルシステム24にも勤務されています。野球やサーフィンが趣味というスポーツ青年です。若々しい感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

今回は、「精神」と題して議論した。精神を議論する上で、忘れてはならないものに心がある。心と精神とは一体どこが違うのであろうか。心は、動物にもあるように思えるが、精神は人間とだけに係わったもののように思える。そして、心は「壊れる」という言葉とかかわりをもち、精神は「崩れる」という言葉との係わりが強いように、心は生来もっているものであるのに対して、精神は、人間の成長と共に育まれていくものであるようだ。要するに、精神は、生来もっている心を基盤として、その上に人間として新たに構築された心の世界であるということだ。

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開催日時
平成16年7月29日(木) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
塚田、下山、松本、望月

討議内容

今回は、「神」と題して議論した。神とは一体何だろうか。日本人は、八百万の神として、山、川、木、岩、太陽、月、といった自然を広く神として崇めてきた。それらに共通しているものは、日々の生活に密着していて、偉大なるものであるということであろうか。それらは、理屈ではなく、人間の直感がとらえた偉大なるものであり、多分、それらに対して、多くの人たちが共通に畏敬の念を抱いたのであろう。やがて、それらの畏敬の念は、人間に向けられ、人格神となってきた。

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開催日時
平成16年5月24日(月) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、下山、松本、井桁、望月

討議内容

今回は、「意志」と題して議論した。意志とは、何かの目的のために行動を促す力であるが、その目的には意識が関与する目的と、必ずしも意識の関与することのない目的とがありそうだ。

仕事に失敗したり、夢が破れて落ち込んだりしているようなとき、自分自身で自分を励まし、新たな行動へと駆り立てるような意志力は意識的に働く意志である。我々の日常行動は、この意識できる意志で行われていることがほとんどである。そこには自分自身で作った目的がある。仕事に出かけるのも、遊tびに出かけるのも、自分自身で作り上げた目的に向かっての意識できる意志による行動である。

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第96回 「愛」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

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開催日時
平成16年9月17日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、水野、下山、大井、佐藤、望月

討議内容

今回は、大井さんが新たに参加してくれました。大井さんは、現在城西国際大学の4年生で、(株)ベルシステム24にも勤務されています。野球やサーフィンが趣味というスポーツ青年です。若々しい感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

今回は、「精神」と題して議論した。精神を議論する上で、忘れてはならないものに心がある。心と精神とは一体どこが違うのであろうか。心は、動物にもあるように思えるが、精神は人間とだけに係わったもののように思える。そして、心は「壊れる」という言葉とかかわりをもち、精神は「崩れる」という言葉との係わりが強いように、心は生来もっているものであるのに対して、精神は、人間の成長と共に育まれていくものであるようだ。要するに、精神は、生来もっている心を基盤として、その上に人間として新たに構築された心の世界であるということだ。

つづきを読む

開催日時
平成16年7月29日(木) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
塚田、下山、松本、望月

討議内容

今回は、「神」と題して議論した。神とは一体何だろうか。日本人は、八百万の神として、山、川、木、岩、太陽、月、といった自然を広く神として崇めてきた。それらに共通しているものは、日々の生活に密着していて、偉大なるものであるということであろうか。それらは、理屈ではなく、人間の直感がとらえた偉大なるものであり、多分、それらに対して、多くの人たちが共通に畏敬の念を抱いたのであろう。やがて、それらの畏敬の念は、人間に向けられ、人格神となってきた。

つづきを読む

開催日時
平成16年5月24日(月) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、下山、松本、井桁、望月

討議内容

今回は、「意志」と題して議論した。意志とは、何かの目的のために行動を促す力であるが、その目的には意識が関与する目的と、必ずしも意識の関与することのない目的とがありそうだ。

仕事に失敗したり、夢が破れて落ち込んだりしているようなとき、自分自身で自分を励まし、新たな行動へと駆り立てるような意志力は意識的に働く意志である。我々の日常行動は、この意識できる意志で行われていることがほとんどである。そこには自分自身で作った目的がある。仕事に出かけるのも、遊tびに出かけるのも、自分自身で作り上げた目的に向かっての意識できる意志による行動である。

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開催日時
平成16年3月29日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
土岐川、塚田、山崎、下山、松本、吉野、肥野、井桁、松尾、望月

討議内容

今回は新たに松尾さんが参加してくれました。松尾さんは、この4月末に、ニュージーランドに永住するため行くとのこと。お若いのにしっかりした考えをお持ちの方で、ニュージーランドで始まる新たな生活に夢膨らませていました。

今回は、「愛」と題して議論した。イラクへの自衛隊派遣。そこには、人類愛としての大義が見え隠れする。バリアーフリーなシステム、介護用ロボット、遺伝子治療、高度化した医療技術等など、益々発展するハイテク技術。それらの開発のバックボーンには、世のため、人のためとする大義がある。そして、それらの大義にはどこかしら人類愛という響きがまとわりついているように思える。愛という言葉がつけば、全てが善とみなされてしまうマジックがある。そして、人はそのマジックを無意識のうちに活用しながら、自身の行為を正当化しているようにも思える。個人的にも社会的にも愛という大義によって営まれている日々の営みが、ひょっとしたら人類を破滅の方向に導いているかもしれないのに、愛という言葉が曖昧なまま、ただ、善としての快い響きだけをかもしながら使われてしまっているところに、現代社会がかかえている問題の根本原因があるようにも思える。

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第95回 「時間と情報」

開催日時
平成16年11月26日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、塚田、土岐川、奥田、山崎、水野、市川、下山、松本、井桁、松本(忍)、佐藤、望月

討議内容

今回は、松本(忍)さんが新たに参加してくれました。松本さんは、本会にすでに参加されている松本圭市さんのお姉様で、現在大津市で医療関係の仕事に携わっています。音楽鑑賞、スポーツなら何でも好きという多趣味の持ち主です。好奇心に満ちた感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

さて、今回、人間文化研究会は100回という大きな区切りを迎えました。思い出してみますと、ちょうど14年前の1990年11月に第1回を開催し、これまで様々な問題について議論してきました。その議論テーマは、土岐川さんに作っていただいた100回記念ポスターの中に列記されています。本会の研究会の趣旨について、これまで何度か多くの方々から質問され、そのたびに曖昧な答えを提供していましたが、今回、100回記念大会を開催するにあたり、冒頭において、私(望月)の考えを述べさせていただきました。以下にその概要を紹介いたします。

言語学者であるチョムスキーが、言語の研究に対して、普段当たり前に使っている言葉の中に、なぜという疑問符を打つと、そこから新たな世界が生まれてくることを述べています。チョムスキーは、その研究態度から、人類の心の奥には、どのような言語を用いても、人間同士がコミュニケーションできる共通な生得的な能力が秘められているとして、それを普遍文法と名付け、言語研究の世界に大きな波紋をもたらしました。また、禅仏教学者の鈴木大拙は、その著『日本的霊性』の中で、人間の心の成長に関して、当たり前のものを一旦当たり前ではないとして、再び当たり前に帰るとき、人間の心の成長があると語っています。当たり前だけなら、犬も猫も同じである。当たり前のものを一旦当たり前でないとして、再び当たり前に戻るところに、すなわち、否定の上の肯定に人間の心の成長があるとしています。

日米の二人の偉人が、共に、人間の心の成長は、普段当たり前に思えることを、一旦当たり前ではないとして考え、そこから当たり前のものとしてくるところから生まれてくるとしていますが、人間文化研究会の目的は、まさに、普段当たり前に思っていることを議論の場の中で、当たり前ではないとして議論し、そこから、新たな当たり前の世界に気付いていくことにあるように思います。そこから、参加者一人ひとりの心の成長が生まれてくることを願いつつ、議論を進めているというのが正直なところであると思います。

ということで、第100回記念大会は、普段当たり前としている「力」について議論を進めた。

つづきを読む

開催日時
平成16年9月17日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、水野、下山、大井、佐藤、望月

討議内容

今回は、大井さんが新たに参加してくれました。大井さんは、現在城西国際大学の4年生で、(株)ベルシステム24にも勤務されています。野球やサーフィンが趣味というスポーツ青年です。若々しい感性で、新たな考えを披露してくれることを期待しています。

今回は、「精神」と題して議論した。精神を議論する上で、忘れてはならないものに心がある。心と精神とは一体どこが違うのであろうか。心は、動物にもあるように思えるが、精神は人間とだけに係わったもののように思える。そして、心は「壊れる」という言葉とかかわりをもち、精神は「崩れる」という言葉との係わりが強いように、心は生来もっているものであるのに対して、精神は、人間の成長と共に育まれていくものであるようだ。要するに、精神は、生来もっている心を基盤として、その上に人間として新たに構築された心の世界であるということだ。

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開催日時
平成16年7月29日(木) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
塚田、下山、松本、望月

討議内容

今回は、「神」と題して議論した。神とは一体何だろうか。日本人は、八百万の神として、山、川、木、岩、太陽、月、といった自然を広く神として崇めてきた。それらに共通しているものは、日々の生活に密着していて、偉大なるものであるということであろうか。それらは、理屈ではなく、人間の直感がとらえた偉大なるものであり、多分、それらに対して、多くの人たちが共通に畏敬の念を抱いたのであろう。やがて、それらの畏敬の念は、人間に向けられ、人格神となってきた。

つづきを読む

開催日時
平成16年5月24日(月) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
広野、土岐川、山崎、桐、下山、松本、井桁、望月

討議内容

今回は、「意志」と題して議論した。意志とは、何かの目的のために行動を促す力であるが、その目的には意識が関与する目的と、必ずしも意識の関与することのない目的とがありそうだ。

仕事に失敗したり、夢が破れて落ち込んだりしているようなとき、自分自身で自分を励まし、新たな行動へと駆り立てるような意志力は意識的に働く意志である。我々の日常行動は、この意識できる意志で行われていることがほとんどである。そこには自分自身で作った目的がある。仕事に出かけるのも、遊tびに出かけるのも、自分自身で作り上げた目的に向かっての意識できる意志による行動である。

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開催日時
平成16年3月29日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
土岐川、塚田、山崎、下山、松本、吉野、肥野、井桁、松尾、望月

討議内容

今回は新たに松尾さんが参加してくれました。松尾さんは、この4月末に、ニュージーランドに永住するため行くとのこと。お若いのにしっかりした考えをお持ちの方で、ニュージーランドで始まる新たな生活に夢膨らませていました。

今回は、「愛」と題して議論した。イラクへの自衛隊派遣。そこには、人類愛としての大義が見え隠れする。バリアーフリーなシステム、介護用ロボット、遺伝子治療、高度化した医療技術等など、益々発展するハイテク技術。それらの開発のバックボーンには、世のため、人のためとする大義がある。そして、それらの大義にはどこかしら人類愛という響きがまとわりついているように思える。愛という言葉がつけば、全てが善とみなされてしまうマジックがある。そして、人はそのマジックを無意識のうちに活用しながら、自身の行為を正当化しているようにも思える。個人的にも社会的にも愛という大義によって営まれている日々の営みが、ひょっとしたら人類を破滅の方向に導いているかもしれないのに、愛という言葉が曖昧なまま、ただ、善としての快い響きだけをかもしながら使われてしまっているところに、現代社会がかかえている問題の根本原因があるようにも思える。

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開催日時
平成16年1月30日(金) 14:00〜17:00
開催場所
東京ウィメンズプラザ
参加者
古館、広野、土岐川、山崎、水野、下山、松本、吉野、椎名、望月

討議内容

今回は新たに椎名さんが参加してくれました。椎名さんは、これまでいくつかの会社に勤められた後、現在は、充電するための一時休眠期間中であるとのこと。まだお若い感性を生かし、新たな考えを披露していただけることを期待します。

今回は、「時」と題して議論した。時とは一体なんだろうか。時とは、具体的に手にとることもできず、はたまた見ることもできないものではあるけれども、物やことと係わって生まれてくる概念的なものである。

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